スピリット
COCOLOCKのスピリットを継承するアトリエのジュエリー職人に、ジュエリー作りに対する想いを聞きました。
Q.ジュエリーデザイン・製作のお仕事を始められてから、どれぐらいになりますか?
A.弊社は創業47年になります。デザイン〜製作まで一貫して行ってきました。
Q.デザインをする上で気をつけていることはありますか?
A.お客さまからのご依頼場合と、ここで製作したデザインを販売する場合とで、デザインの方法が異なるのですが、前者だといかにお客さまのご意向をデザインに注げるか、後者だといかにたくさんのお客さまに喜んでいただけるかが肝になると考えています。いずれにしても、王道デザインだけではブランドとして面白くないので、他にはないデザインというのは日々追求しています。
Q.デザインのインスピレーションはどういうものから湧いてきまあすか?
A.これは本当に多岐に渡りまして、お花や動植物などの王道ラインからでも、無機質模様のようなものからでも、日常に溢れているカタチや意味に意識を研ぎ澄ませながら、表現を探っています。時には「こんなデザインがあったら面白いのではないか?」などの着眼を起点にしたデザインにも挑戦しています。
Q.今までに嬉しかったことを教えてください。
A.やっぱりそれは、デザインを思いついて、心を込めて作ったジュエリーが商品になって、展示会でお客様に気に入っていただき購入されることが一番嬉しいですね。何年この仕事をしていても、この気持ちはいつまでも新鮮でとても嬉しいものです。
Q.ココロックのブランドイメージを支えていることについて自負などあれば教えてください
A.ココロックのブランドを支えるプレッシャーは、とても重いものです(笑)このブランドに関われること自体をとても誇りに思っていますし、期待に答えたいと考えています。お客さまだったり辻さんの想うイメージをどうやって再現しようかと常々考えながら励んでいます。移り変わりゆく時代の中で、人と共にブランドも少しずつ形を変えて根付いていくものだと思います。ですので、ニーズや、時にはブランドが引っ張る創造性を、作っていければと考えています。
Q.求められているジュエリーはどんなものだと感じますか
A.やはり先にいるお客さまの気持ちに寄り添えるジュエリーが求められていると感じます。
時代もあるかと思いますが、時代時代で移り変わりゆくものもあれば、特にお得意さまに関しては、即時的なものよりも永久的に自分のものであるような「一品もの」に価値を感じていただく場合もあります。弊社では、リフォーム、オーダーメイドにも対応していますので、より細かな希望に沿ったデザインも叶えられると考えています。
Q.新しい人にジュエリーを楽しんでもらえるとしたら、どんな人に購入してもらいたいですか
A.就職したての女性が、ファーストジュエリーとして買ってくださったのが最近嬉しかったことです。30万円の、20代の方にしてはとても高価なものでしたが、がんばった暁として身に付けられたジュエリーは、その方をとても綺麗に引き立てていました。最近はジュエリーを身につける余裕のない若年層が目立ちますが、そんな中でも買っていただけることに喜びを感じます。ジュエリーは、自信アップにつながったり、自分のがんばった証になったりと、ただ身につけて美しいだけではなく心理的にも満たされる効果があると考えています。ぜひ、ファーストジュエリーにも興味を持っていただけると嬉しいです。
Q.ジュエリーを作っていて一番難しいところはどんなところですか
A.一品ものをお作りする時に、いかにしてご要望に近づけられるかを探っている最中が最も難しいと感じています。製作中はとなりにお客さまがいらっしゃる訳ではないので、指の形やての形まで想像をしたりしながら、デザインを立体的に判断して製作しています。特に耳の形は人によって大きく異なるので、難しいんですよ。3D CADでのイメージをもとに提案を進められるよう対応も進めています。
Q.一番のお気に入りの宝石はなんですか
A.とても難しい質問ですね(笑)色だと、サファイア・タンザナイト、コンクパールというカリブ海で撮れる真珠などが好きです。あとは、ダイヤモンドはやはり王道ですから、南アフリカからしか買わないなど、かなり拘った仕入れをしていたりします。
Q.あなたにとってジュエリー とは
A.ジュエリーとは「楽しませる商品」だと考えています。「女性に綺麗でいて欲しい」という思いがとても強くあります。特にココロックのような訪問販売は、ブティックなどのように計算された照明の中で商品を眺めるのではなく、普段お客さまがお過ごしになる場所で見られるものですので、品質のごまかしが効きません。そんな中でやっぱり「いいね」と言っていただける商品を目指しています。そういうこだわりが、お客さまを楽しませる商品になると信じています。
— ありがとうございました。